昏沈:自観に徹し、影が光となるを得べし

原因がわからないのに、気持ちがとても落ち込む時があります。その時、その気持ちにひたり切った方がいいのか、無理にでも明るい方向に持っていった方がいいのかわかりません。(学生 22歳)

絶対にひたることがあってはならない。 とりあえず自観をすることが大事である。 これは、非常に重大な影である。 あなたの潜在意識を支配しているもう一人のあなたである。 影の部分である。 これは、絶対に見逃してはならない。 この急に原因もなく襲ってくる恐怖や不安といったものは、あなたに限らず、誰しもに生じるものである。 そういう時、人は一般に愛する者との接触によって忘れ去っていくのであるが、いつもいつもそうしていたのでは、その影の存在を消し去ることは出来ない。 この影こそが、あなたの人生そのものであるからだ。 この影を完全にやっつけないことには、あなたは事有る毎に、中途挫折してしまうことになる。 何事も大成させる前に、気力を失なっていくのである。 或いは、大成しても、すぐに不安となり、追われるように次の目標へと向かわされ働きはじめるのである。 それは、この影のせいだ。 これでは、出世は出来ても、一生涯心の平安を得ることはない。 それ故、この影と真正面から対峙し、自観し消し去らねばならないのだ。 だが、意外な側面にあなたは気付くことになる。 即ちそれこそが、あなたを信仰の道へと導いてくれていたものであったという事実である。 影とは、実に神の導きの光でもあったのだ。 その底無しの闇黒の深海に沈んでしまうかの如き不安は、あなたの心のシコリである。 しかし、同時に、そのシコリは、光を求めるという人に与えられた習性を、覚醒させる働きでもあったのである。 あなたは、その闇そのものによって光を見出させられてもいるのだ。 なんと神様は有難い存在であるのだろうか。 かくも正しく、常に導いて下さっているのである。 そこで実践だが、ひたるのではなくとにかく自観することである。 それだけでよい。 又は、徹底的に瞑想をするとよい。 そして、日常的には引きずらず、明るく前向きに生きること。 その闇自体が、突如として光に激変する様に、あなたは涙することだろう。 そこまで自己を見つめることである。

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