独立:一日も早く他人の飯を食うべし
問
2年程設計会社で契約社員として働きましたが、人間関係の煩わしさから家業のビル管理の事務員となって五年の27歳です。家業を選んだのは父が母をよく怒鳴るのでかばう気持ちもありました。私は内気で人付合いも上手くないのですが、家業では母と非常勤の男の方が週1回来る程度で人間関係は余りありません。母の事も、小さい頃から仕事で相手にしてもらえない寂しさや、愛されていないのではという不信感や反抗心で素直になれずにいましたが、自観法をしたり家業を手伝って忙しさが分かり、いまは何でも話せるとてもいい関係で感謝しています。そんな中で、自分は甘えてはいないか、苦手な人間関係から逃げていないかと思います。最近、経理の人が病気になり、私がその代わりになる様ですが、この先ずっと家業を手伝っていいのか悩んでいます。
答
基本的には、子は出来るだけ若いうちに親許から離れるべきであって、あなたの年齢で親と一緒というのは褒められたことではない。
しかし、それが、結婚につながり、それを以て親許を離れるのであるならば、それはそれで、花嫁修行をやってきたと考えれば、否定できないものもある。
なんであれ、母君とよき関係になれたというのは、何よりだった。
今後も、ご両親を大切に、守っていってあげるべきである。
母君だけでなく父君も大事にしてあげて頂きたい。
とは言え、家族と年がら年中、朝から晩まで一緒では、世間というものが見えなくなってしまう。
やはりどこかでこの状態から脱することを考えるべきである。
それが結婚であっても構わない。
とにかく、人は、世間の荒波にもまれて大きくなることになっていくので、そのようにすべきである。
そして世間の風を家内に吹き込んであげるべきだ。
勿論家を出る必要はない。
勤め先だけ外に求めた方が良いということである。
一般に、男性の場合は出来るだけ早く、15歳を過ぎた時点から、家を出ることを考えた方がよい。
その為にも、親はそれを可能とするだけの愛情と教育を、注いであげる必要がある。
尚、真の人間の独り立ちを「解脱」と称するのである。